1.メーターモジュール設計
  建物の標準寸法をメーターモジュール(注3)にする事で、材料のムダ・ムラを無くし、有効に利用できる設計としております。これによって、従来の尺モジュールと比べて廊下の幅で、約10cm、建物全体で約2割広くする事が可能となり、無駄なく使えます。
    
(注3)メーターモジュール   日本元来の尺・寸の寸法単位と違い、メートル寸法
単位を基準とした規格。約30.3cmで一尺と数えます。例えば、910→1000、
1820→2000と規格が変わります。

2.頑強コンクリートベタ基礎
 通常の布基礎(注4)と違い、コの字を寝かせた形状をした基礎です。これは、布基礎の部分と土間の部分を一体化させ、不同沈下(注5)を防ぐと共に、土間の下の防湿シートで床下内に湿気が上がるのを防いでいます。
 また、鉄筋もしっかり配筋し、長野等、寒冷地特有の凍結深度(注6)も考慮した深さの基礎です。他社に無い、我社オリジナルの技術も導入してます。詳しくは、我社の展示会にて。 

  (注4)通常の布基礎   通常布基礎は⊥の形をしています。   
  (注5)不同沈下  建物均一でなく、ところどころが沈下し、基礎が傾いたり、割れたりします。特に布基礎に見られます。
  (注6)凍結深度  土の中まで凍結する深さの事。場所により、1Mを超える地区もあります。 

3.オール4寸角・骨太柱
 4寸角(12cm)の柱を全てに使用してます(注7)。しかも、全て含水率20%以下の乾燥材です。乾燥材ですから、木の狂いが無く、また、割れる事もありません。
 桁・梁にも4寸幅の材料を使用。尚、梁には信頼の集成材を使用してます。
 また、材木を強固に固定する、金物類を多数、使用してます。
 例えば、基礎と土台を緊結につなぐアンカーボルトは当たり前ですが、基礎と柱をつなぐ金物も入っています。それは、ホールダウン金物といい(注8)、地震によって縦揺れが起き、柱が土台から抜けてしまうのを防ぎます。

(注7)スタンダードの仕様に限ります。ベーシックの仕様は3.5寸角(10.5cm)
(注8)写真参照

4.丈夫な外壁下地・断熱材
 ベーシックは、壁に筋違い(すじかい)を入れ、断熱材10Kのグラスウールを充填します。
スタンダードは、ポリウレタンフォーム60ミリのパネルを取付けます。このパネルは合板がセットとなってる為、釘で柱・土台等に固定します。このパネルの強度は、筋違いの強度の2.5倍、断熱性能は16Kのグラスウールの約2倍という性能を持っています。当然、地震に対しても、有効です。筋違い・パネルの外には、防湿シートを張ります。このシートは内部の湿気は外に出すけど、外の湿気は内部に入れないという、スグレモノです。

5.防音・断熱2層フロア(エレファント工法)
 今までの家の床は、根太という材料で床板を固定してました。床板を固定するには問題なかったのですが、地震に対して、有効だったとは言えませんでした。そこで、桁・梁の間に、根太の代わりになる材木を1m間隔で入れ(注9)、マスの目状に組んだ床下地を作り、その上に24ミリの合板+12ミリのフローリングとの2重構造(エレファント工法)を採用しました。これは1・2階共通で、今まで重要視されてなかった、床の部分でも剛性(注10)を高め、屋根・壁・床共で1つの箱のようにし、丈夫にするという考えです。確かに、材木の使用量は今までより増えますが、家の丈夫さ、特に地震に対しては有効な工法です。

(注9)写真参照

(注10)剛性 簡単に言えば、物の硬さ・強さ・丈夫さを言います。地震が起きた際に、形の変化が少ないのを「剛性が高い」と言います。

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